夏に気をつけたい動悸のサイン
暑い日に
外を歩いたあとや、
寝苦しい夜を
過ごした翌日に、
「心臓がドキドキする」
「いつもより
脈が速い気がする」
「胸が急にバクバクする」
と感じたことは
ありませんか?
夏は、暑さや水分不足、
睡眠不足、
疲れなどが重なり、
動悸が起こりやすい
季節です。
ただし、すべてを
「暑さのせい」と
片づけてよいわけでは
ありません。
なかには、
不整脈などの病気が
隠れていることも
あります。
今回は夏に動悸が
起こりやすい理由と、
受診したほうが
よい症状について
ご紹介します。
1.「動悸」とは?
動悸とは、
自分の心臓の動きを
普段より強く、
不快に感じる状態です。
- 心臓がドキドキする
- 胸がバクバクする
- 脈が飛ぶように感じる
- 胸の中でドクンとする
- 脈がバラバラに感じる
など、感じ方は
人によって異なります。
動悸は不整脈だけでなく、
発熱、貧血、
甲状腺の病気、低血糖、
カフェイン、
喫煙、薬の影響などでも
起こることがあります。
2.夏に動悸が起こりやすい理由
暑さで心臓に負担がかかる
暑い環境では、
体は皮膚から
熱を逃がそうとします。
そのため、
心臓や血管には
普段より負担がかかること
があります。
特に、猛暑の中での外出や
運動は注意が必要です。
「健康のために
歩いたはずが、
暑さとの我慢大会に
なっていた……」
ということにならないよう、
無理は禁物です。
3.汗による水分不足
汗をたくさんかくと、
体内の水分が減り、
脱水状態になりやすく
なります。
脱水では、動悸のほかに、
- のどの渇き
- 強いだるさ
- めまい
- 頭痛
- 尿の回数が減る
といった症状が
現れることがあります。
心不全や腎臓病などで
水分量を指示
されている方は、
自己判断で水分を増やさず、
主治医へご相談ください。
4.睡眠不足や夏の疲れ
寝苦しい夜が続くと、
睡眠不足や疲れがたまり、
動悸を感じやすくなる
ことがあります。
また、
- コーヒーやエナジードリンクをよく飲む
- 寝不足をカフェインで乗り切っている
- お酒の量が増えている
- 食事を抜くことがある
といった生活も、
動悸のきっかけになる
場合があります。
眠気を追い払おうとして、
今度は心臓が
元気になりすぎないよう、
カフェインの取りすぎにも
注意しましょう。
5.動悸を感じたら、まずは涼しい場所へ
暑い場所で
動悸を感じた場合は、
無理をせず、
エアコンの効いた室内や
日陰などへ移動しましょう。
衣服をゆるめて体を冷やし、
意識がはっきりしていて
自分で飲める場合は、
少しずつ水分を取ります。
熱中症は屋外だけでなく、
室内や夜間にも起こります。
「家の中だから大丈夫」
とは限りません。
休んでも
動悸が治まらない場合や、
何度も繰り返す場合は、
暑さ以外の原因も
考えられます。
6.こんな動悸は循環器内科へ
次のような場合は、
一度循環器内科へ
ご相談ください。
- 動悸を何度も繰り返す
- 以前より回数が増えている
- 安静にしていても起こる
- 脈がバラバラ、または飛ぶように感じる
- 急に始まり、しばらく続く
- 息切れやめまいを伴う
- 高血圧や心臓病で治療中
受診の際は、
- いつ起こったか
- 何をしていたか
- 何分くらい続いたか
- 脈が速かったか、乱れていたか
- 胸痛や息切れがあったか
をメモしておくと、
診断の手がかりに
なります。
血圧計や
スマートウォッチの記録も
参考になりますが、
機器の数値だけで
病気の有無を
判断することは
できません。
7.こんな症状がある場合は119番を
動悸とともに、
次のような症状がある場合は、
迷わず119番へ
連絡してください。
- 胸が締め付けられる、圧迫されるように痛む
- 急な息切れや呼吸困難
- 冷や汗が出る
- 意識が遠のく、失神する
- 立っていられないほどふらつく
- 顔や手足の片側がしびれる
- ろれつが回らない
- 意識がもうろうとしている
このような場合は、
自分で車を運転せず、
救急車を呼びましょう。
判断に迷う場合は、
対応地域であれば
救急安心センター
「♯7119」
へ相談できます。
8.「暑さのせい」と決めつけないことが大切です
夏の動悸は、
暑さや脱水、寝不足、
疲れなどで起こることが
あります。
一方で、
不整脈や心臓の病気、
貧血、甲状腺の病気などが
関係している場合も
あります。
- 動悸を何度も繰り返す
- 以前より増えている
- 脈が乱れている
- 胸痛、息切れ、めまいを伴う
といった場合は、
「夏だから仕方ない」
と我慢せず、
早めに循環器内科へ
ご相談ください。
心臓からの
「少し気づいてください」
というサインかも
しれません。
気になる症状があるときは、
一人で判断せず、
医療機関で
確認しておきましょう。

