暑くなる前に知っておきたい脱水と血圧の関係

内科一般

気温が上がってくると、
少しずつ気をつけたいのが
脱水です。

「脱水って真夏の話では?」
と思われがちですが、
実は5月〜6月ごろも要注意。

まだ体が暑さに慣れていないため、
意外と水分不足に
なりやすい時期です。

しかも脱水は気づかないうちに
じわじわ近づいてくることが
あります。

なかなか静かで油断できません。

1.そもそも脱水って?

脱水とは、
体の中の水分が足りなくなった
状態です。

汗をかいたときだけでなく、

  • 気温や湿度が高い
  • 水分をあまりとらない
  • トイレが気になって
    飲むのを控える
  • 発熱や下痢がある

こんなときにも
起こりやすくなります。

特に高齢の方は、
のどの渇きを感じにくいことも
あるため注意が必要です。

体は「そろそろ水分を…」と
言っていても、
本人に届きにくいことがあります。

2.脱水すると
血圧はどうなるの?

脱水になると、
体の中を流れる血液の量が減り、
血圧が下がることがあります。

すると、

  • ふらつく
  • めまいがする
  • 立ちくらみがする
  • だるい
  • 頭がぼんやりする

といった症状が
出ることがあります。

「今日はなんとなく調子が悪いな」
で終わってしまいそうですが、
水分不足が原因のこともあります。

血液も、
ある程度しっかり量があってこそ
スムーズに流れます。

少なすぎると、体の中で
“本日の運行、本数少なめです”
のような状態になってしまいます。

3.高血圧の方も
注意が必要です

「血圧が高めだから、
水分はそんなに
気にしなくて大丈夫」

と思う方もいますが、
それは違います。

高血圧の方でも脱水になれば
血圧が下がりすぎることが
あります。

特に血圧のお薬を飲んでいる方は
要注意です。

たとえば、

  • 利尿薬を使っている
  • 汗をたくさんかいた
  • 食欲がなく、食事や水分が少ない

こうしたことが重なると、
思った以上に血圧が
下がることがあります。

つまり、
血圧の薬を飲んでいるから
安心ではなく、

飲んでいるからこそ
脱水に気をつけたいことも
あるのです。

4.こんな症状は
脱水のサインかもしれません

脱水のときは、
次のようなサインが
出ることがあります。

  • 口が渇く
  • 尿の量が少ない
  • 尿の色が濃い
  • ふらつく
  • 立ちくらみがする
  • 体がだるい
  • 食欲がない

どれも
「なんとなく不調」っぽいのが、
脱水のややこしいところです。

派手ではないけれど、
体はちゃんとサインを
出しています。

5.水分補給は
「のどが渇く前」が大切

「のどが渇いていないから大丈夫」
と思っていても、
実はすでに水分不足が
始まっていることがあります。

特に高齢の方は、
こまめに少しずつ飲むことが
大切です。

おすすめは、

  • 朝起きたとき
  • 食事のとき
  • 入浴の前後
  • 外出の前後
  • 寝る前

など、タイミングを
決めておくことです。

「気づいたら飲む」方式は、
意外と忘れます。

人は水分補給より、
スマホやテレビを優先しがちです。

6.何を飲めばいいの?

基本は水かお茶で大丈夫です。

たくさん汗をかいたときや、
発熱・下痢があるときは、
経口補水液やスポーツドリンクが
役立つこともあります。

ただしスポーツドリンクは
糖分が多いものもあるので、
飲みすぎには注意しましょう。

“体によさそう”
と思って飲んでいたら、
糖分もしっかり補給していた、
ということもあります。

※心不全や腎臓病などで
水分制限がある方は、
主治医の指示を優先してください。

7.こんな方は特に注意

  • 高齢の方
  • 高血圧のお薬を飲んでいる方
  • 利尿薬を使っている方
  • 普段あまり水分をとらない方
  • 心不全や腎臓病で通院中の方

「自分はそんなに汗を
かかないから大丈夫」

と思っていても、
気温や湿度が上がると、
体の中ではじわじわ水分が
減っていることがあります。

8.こんなときは受診を

次のような場合は、
早めの相談がおすすめです。

  • ふらつきが強い
  • 水分がうまくとれない
  • 血圧がいつもよりかなり低い
  • 意識がぼんやりする
  • 動悸や息苦しさがある
  • 吐き気や下痢もある

特に持病がある方や、
血圧のお薬を飲んでいる方は、
無理せずご相談ください。

9.まとめ

暑くなる前の時期は、
体がまだ暑さに慣れていないため、
脱水に注意が必要です。

脱水になると血液の量が減り、
血圧が下がることがあります。

その結果、

  • らつき
  • 立ちくらみ
  • だるさ
  • 頭がぼんやりする

といった不調に
つながることがあります。

特に、
高齢の方や高血圧の治療中の方は、
のどが渇く前から
こまめな水分補給を意識しましょう。

「まだ夏じゃないし」
と油断しすぎず、水分補給は早め、
無理は遅めでいきましょう。