動悸(どうき)は「胸がドキドキする」「脈が速い・乱れる」
と自覚する症状の総称です。
たいていは一過性で問題ありませんが、
心臓の病気が隠れていることもあります。
動悸の原因・対処法・受診の目安を
簡潔にまとめました。
1. 動悸の主な原因
生理的:運動、緊張、カフェイン、発熱など
心疾患:不整脈、心筋症、弁膜症、狭心症 など
その他:甲状腺機能亢進症、貧血、更年期、自律神経の乱れ など
2. 動悸を感じたときの対処 3 ステップ
座って深呼吸(30 秒ほどゆっくり吸って吐く)
脈拍を確認(100 回/分以上が続く・リズムが不規則なら要注意)
症状をメモ(開始時刻・持続時間・胸痛やめまいの有無)
すぐ救急車を呼ぶべきサイン
胸の痛みや圧迫感
失神または強いめまい
息切れ・顔色が紫になる
動悸が 10 分以上続く
3. 受診の目安
当日~翌日:動悸に息切れ・むくみ・倦怠感がある
1 週間以内:月に複数回の動悸発作/安静でも頻脈が続く
定期健診で相談:明らかな誘因(カフェインなど)があり短時間で治まるが不安
4. 初期症状チェックリスト
3 つ以上当てはまれば循環器内科へ。
5. 心臓にやさしい生活習慣
塩分は 1 日 6 g 未満
アルコールは節度量(日本酒 1 合相当)まで
週 150 分の有酸素運動(速歩など)
カフェイン・エナジードリンクの摂取を控えめに
質の良い睡眠(就寝前のスマホ断ち)
6. まとめ
動悸は"体からのサイン"。軽視せず対処と受診を。
応急 3 ステップとチェックリストで早期発見を。
不安なときは迷わず循環器専門医へ。